慈チベット愛

チベットが好きすぎるけどチベットを知らなすぎる

チベット旅 6 ラサのいちおし、バルコルで心も体も回る、回る。

ブログが書けない。

書きたいことはいろいろあるんだ。

でも、どうやって伝えるかを考えると、どれも正解ではないように思う。

 

新規の下書きを開き、タイトルに”わたしは公園になりたい”と書いた時点で

「あ、これ不毛だ!」

と気付くことができたので、そっとタブを閉じた。

 

 

そういえばチベットの旅行日記をほっぽりだしたままだった。

そうだった!

 てかこれメインテーマだ!!

 

ちゃんと内容覚えてるかなー?

(深刻な自問)

 

 

 

 ↓ 前回のおさらい ↓

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ラサの商店街、バルコルへ!

 

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チベット人ガイドのGさんと食事を終えた昼下がり。

一か所だけ回る時間があるので、この日はバルコル(八廓街)を案内してもらうことに。”パルコル”と言う人もいる。

 

Gさんは今日だけの担当だ。存分にGさんとの一日を楽しもう。

信心深い彼は俗世を一時離れ、インドとネパールに仏教を学びに行っていた経験がある。

とても平易な切り口で、仏教の要素を伝えてくれる。

 

熱心に話してくれるので、こちらもふんふんと聞き入る。

しかしGさんはあまりにいい人なので引く手あまた。

着信が鳴り止まない。

10分に1回は鳴るので、次はいつ鳴るかなぁ、という方に関心が向くようになった。

(集中しろ)

 

 

 

 

バルコルをグルグル

バルコルは、ラサ中心地にある商店街で、聖地ジョカン寺(大昭寺)をぐるりと囲んでいる。

 

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バルコルでは皆、時計回りに歩く。

これはコルラといい、チベット仏教、ボン教の巡礼のしきたり。

(ボン教は反時計回りらしい。)

 

 

巡礼の道に商店ができた、という感じで、たいていの人は宗教的な習慣として、ここを回っているようすだった。

 

 

 

べつに流れに逆らっても怒られないけど、

気になるお店が後ろにあると「あと一周回るか…」

と歩く口実にしてしまう。

 

 

 

毎日たくさんのチベット人がここを歩き、もごもごとお経を唱え、ぐるぐる回る。

 

洋服を着ている人もいれば、伝統的な衣装を着ている人もいる。

 

聞こえてくるお経は、お堂で聞くものとはまた違う。

不自然なほど日常的なものだ。

ヨボヨボのじいさんの、ため息とも唸りともとれないしわがれた声が言葉を連ねていく。

 

お経はある年齢層以上の人ならみんな唱えられる。

 

若い人は経文を習わないし、ほとんど知らないらしい。

口語チベット語の教育すら、怪しいからなぁ。

 

 

みんな歩くのが意外と速い。

気を抜くとまるでわたしがいないかのように押し流されてしまう。

二足歩行を覚えた子供が体重に任せててちてちてち!と歩くくらいの速度だ。

(書いてる本人がどのくらいかわかってないから、どうか安心してほしい。)

 

 

 

 

 

 

 

バルコルでウルウル

 

ずっと憧れていたチベットに来れたこと

チベット仏教が今もチベットに生き続けていること

そして自分が彼らの流れの一部となって歩いていること

 

得も言われぬ実感の波が押し寄せた。


わたしは、ここに来たかったんだ。

 

 

チベット人の祈りを体感できて、感覚をかみしめることができるから、

わたしは今まで行ったチベットの中でバルコルが一番すきだ。

 

 

 

 

ただの感動にならないのがチベット。

あらゆる角度に見える中国の旗が嫌というほど現実をみせてくれる。

いかにもフツーといったように、赤い旗が並んでいる。



行き場のない否定的なきもち。

 

 

感情の情報が多すぎて、なんだか視界がうるうるしてきたぞ。

 

 

さっきまでニヤついてた客が急に鬼の顔で涙目になっているので、さすがのスーパーガイドGさんも対応に困っていた。

せっかくの説明、ちゃんと聞けなくてごめんよ。

 

 

 

 

バルコルで瞑想しよう

 

いち外国人になにができるというのだ。

でも外にいるからこそ、なにかできる可能性もある。

もっと、よく知って、深く親しんで、チベットに関わりたい、と思った。

 

 

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ジョカン寺前の広場

 

バルコルは結構大きくて、一周するのに15分はかかったかなぁ。

もう何周でも、足が攣るまで回っていたい。

 

この願いは、3か月後再度ラサを訪れたときに叶えられることになる。

意外と早いね!

 

 

 

 

 

 こんなことつらつら書いたって、伝わらないことは分かってる。

なにせ公園になりたい人間

だからいつかあなたをチベットに、つれて行きたい。

 

 

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チベットを想いながら、おやすみなさい

 

 

 ↓ ここに つづくよ ↓

 

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