慈チベット愛

チベットが好きすぎるけどチベットを知らなすぎる

チベット旅行 1 準備編:福州までの道のり

チベットへの苦難の道

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チベットの中心部 ラサの夜

 

今後の指針を見つけられず、どうしたもんかと家にこもっていたところ、ある日

とにかくチベットに行かないと!!と思い立った。

格安航空券をとって、ネットでツアーに申し込んだ。

出費を抑えたいなら、ツアーじゃなくて個人で行けば?とお思いだろうか。

できるならわたしもそうしたかった。

 

しかし、一部を除くチベット自治区へは旅行会社を通じて許可を申請しないと足を踏み入れることすらできない。(2019年現在も同様)

 特に厳しいのは中心地のラサ。許可のいらない場所にもチベット感溢れる場所は多いので、詳しくはガイドブックを確認してほしい。

 

また、常にガイドと共に行動しなければならない。別の言い方をすれば、監視なしには出歩けない、ということだ。

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インターネットの罠

中国には情報規制がある。

GoogleもYahoo!も使えない。

じゃあ一体なにが使えるんだ、となるが、詳しくは以下サイトに書かれているようだ。

tabihack.jp

中国には金盾という検閲・ブロックのシステムがある。

だから自由にインターネットができない。

でもだいじょうぶ、抜け道はある。

ここでは詳細を省くが、とにかくVPNというネットワークを利用すれば、日本と同じようにインターネットができる。

 

VPNが使えるのは以下の方法

・VPN付きのレンタルWi-Fi

・香港のSIMカード

 

 

SIMカードも魅力的だけど、もう配送を待っている時間はない。

 

二度目のチベットはSIMカードを買っていったが、こちらの方がコスパもいいし、充電の必要もなくかさばらない。

使った印象は、接続もSIMカードのほうが安定してた。オススメ。

同行の友人は持ってきたスマホに電話番号がなく、契約ができないことが発覚。

数日間経ってから、そういえばチベットで電波もらったことあるぞ…と思いだし、テザリングに成功した。

 

 

初めてで心配だったし、とにかくよくわからない。

金盾のことを理解するのに数時間かかった。もうつかれたよパト…

現地でSIMの接続わからなかったら終わりだしナー。

でもWiFiレンタル高いナー。

迷いすぎて出発前日になり格安WiFiもレンタルできなくなってしまった。

わたしに残された手段は 格安WiFiの倍の値段でレンタルすることだけだった。

 

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航空券

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厦門(あもい)航空は遅延率が低い印象

格安航空券はExpedia経由で厦門航空を利用した。

この頃はマイレージとかクレジットカード(エポスカード)のポイント倍増とか、何も知らなかった。

 

大阪→福州→武漢→西寧

福州でトランジットの一泊。

福州と武漢の乗り継ぎは、ほんの一時間座っているだけ。

 

「さて、そろそろ出発だな、一応確認ページみとくかー」

 

アレッ なんか書いてるぞ。ナニナニ……

 

台風の影響で便が変更。

行きも帰りも。

 

便の変更をしなければならないのに通知が来ておらず、それに気づいたのが出発2日前。(通知はわたしの設定が悪かったのかもしれない。)

 

カスタマーサービスには何度電話をしても繋がらず、自動オペレーションがやたら勧めてくる英語専用の電話でようやくつながった。

わたしは必死にカタコト英語でやりとりをし、やっと係員さんに案内された別の番号に電話したが、これまた繋がらない。番号が存在すらしない。

 

こういう時に、お金を惜しまず格安航空券にしなければ、ちゃんと事前に確認していればドタバタせずに済むんだナ、と学んだ。

でもわたしは格安航空券が好きだ。なにせ格安だからだ。

 

結局、出発前日に日本語専用の電話がつながった。

「ハーイ。ご用件は何ですか?…ハーイ。あー、そーなんですねぇ…」

と気だるげな男性の声。

連日電話ぜめで疲れているんだろう、と話していたら、どうやら外国人のようだ。

「ワタシは12時で終わりなんですが…12時5分頃また折り返します。」

と、シフトの時間を伸ばして対応してくれて(!)無事に変更手続きをしてもらった。

 

あの時カタコトの日本語で担当してくれた係員さんにはすごく感謝している。

Expedia万歳。

電話のたびに「#&%"$が担当させていただきました。」と名乗ってくれるけど、何度聞いても聞き取れなかった…。

 

便の変更とともに、トランジットのためのホテルも予約してもらった。

乗り継ぎのためのホテルは、条件があえば航空会社から無償で提供される。

無償なのは二人部屋のみ。

 一人で部屋を使いたければ、受付で3000円ほど支払う必要がある。

 

行きの分は宿泊の前日である、という理由で予約できず、booking.comにて予約した。

Expediaでもホテルの予約はできるけど、選べる件数や値段は比較して使いたい派。

www.google.com

 

”無料リムジンバス有”とあり、着いたら電話してくれ、とのこと。

電話もってないし、中国語しゃべれないヨ…

国際電話の方法もしらべたけどよくわからない。

まあいっか、ととりあえず予約した。

 

 

 

トランジットのホテル

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「スネク」と差し出された。中国では蛇も常食なんだナ…と思ったら「スナック」だった。

初めてのひとり飛行機に緊張しつつ、無事に福州に到着。

さてここからがひと仕事。

 

調べてメモをしてきた「公衆電話はどこですか」の中国語を見せて聞いてみるが、

「しらんしらん」とあしらわれるか

「あっちにきいてみ」とよくわからん方を指されるか。

 

数十分ほどウロウロして、公衆電話はどうやらないことがわかった。

どおしよう…

あっ、国際電話!

…やっぱ繋がらない…(かけ方を調べてこなかった)

 

イチかバチか、売店のお姉さんに予約のコピーを見せて

「電話、ない」とジェスチャーで伝える。

お姉さんは眉をひそめながら翻訳アプリで話してくれた。

あせりながら的を射ない説明をすると、いろいろ察してくれてホテルに電話をかけてくれた。

ホテルなら英語が伝わるだろう、と英語を話し出すと2秒で売店のお姉さんが電話を取り上げ、話を始めた。

中国語は語気が荒いなぁ…怒ってんのかな?なんて思いながらボケーと聞いていると、

話が終わったみたいだ。

「ここで待ってればいいから」と言ったその姿はまさに天使だった。

お礼になにか買おうと思い、

「おいしいもの、ナニ?」ときいたらイヤホンを出された。

すばらしき私の中国語力…

(どうやら吃 chi が听 ting に聞こえたらしい。)

ジェスチャーと筆談で意思疎通をし、特産のオススメおやつをふたつ買った。

 

「どっから来たの?」なんて話をしてると、ホテルの人が迎えに来てくれた。

別れのときに振り返って手を振ると、笑顔で飛び跳ねて手を振ってくれた。

はー中国に来て早々、天使に会っちゃったよー。

 

車に乗り込むと、知らないカップルが座っている。乗り合いなんだ!?

 

舗装されていない道にゆられながらホテルに着く。

ドライバーがホテルに入ると、女性がすんごいまくしたてて何かを訴えている。

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小奇麗で開放的なエントランス

ロビーでおばあさんと子供がテレビを見ている。

どうやら家族経営らしい。だいじょうぶかな…

先に料金(3000円ほど)を払い、部屋へ。

 

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不安をよそに、とても衛生的でかわいらしい部屋だった。

長い一日目を終えて、疲れているはずなのに、明日のことが気になって寝付けない。

 

カメラとか盗聴器とかないの?

天井裏とかベッドの下から知らない人出てこない?

 

無知ゆえにそこはかとなく怯えながら、貴重品を枕元に置いてスマホを握りながら、眠りについた。

 

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特産オススメおやつはスゲーまずかった

それじゃ今日はこのへんで、おやすみなさい

 

 

 

 

 

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