慈チベット愛

チベットが好きすぎるけどチベットを知らなすぎる

ネパールはチベットじゃない

 

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信者を飲み込まんばかりの巨大マニ車 @スワヤンブナート

 

 

 

さて、今日の話題はネパールの中のチベット

 

 

 

 

 

ネパールに住むチベット人

 

 

ネパールにはチベットから多くの難民がヒマラヤを超えて移り住んでいる。

チベット村もいくつかあるし、それはもうたくさんのチベット僧院を見ることができる。

 

彼らは絨毯を織ったりグッズを売って生計を立てているようだ。

街中の商店なんかで働くチベット人を見かけることはなかった。

冬にはインドにあったかい服を売り歩いている。(インド人情報)

 

ネパールでの待遇はわからないが、インドでの待遇はあまり暮らしやすいものではない。

 

詳しくは ↓ この動画 ↓ を見てほしい。(英語だけどなんとなくわかるはず。)

www.facebook.com

 

 

身分が証明されず、雇用されるための条件が満たせないのだそう。

他にも苦しい状態が続いているため、インドを出て他国に流れたり、または中国に戻る人もいるらしい。

この決断をする人はいかに追い詰められているか、想像に難くない。

 

命からがら山を越えたところで、チベット人に何が保証されるわけでもないのが現状のようだ。

 

 

 

 

ネパールにチベットを見出すメリット

チベットはとにかくハードルが高い、というのが一般的な考え。

・規制が多い

・旅費が高い

・情報が少ない 等

 

自由にチベット文化に触れらる場所があるなら、そこでいいじゃん!

インドにもネパールにもあんの?

でもインドってちょっと治安心配だなー。

じゃ、ちょっくらネパール行ってきますか!!

 

 

ぜんぜん間違ってない。

むしろ大正解だ。

 

 

実際ネパールには超きれいなゴンパ(僧院)がもういいですぅっていうぐらいあるし、もちろんそこには僧侶が生活しており、彼らと英語で交流することもできる。

チベット村なんかに行けば、チベット、、、チベットがここにある!と感動を覚える。

ゴンパの近くには、タンカ(仏画)学校なんかもたくさんある。

 

ざっと思いつくメリットはこんな感じ。

 

・物価が安い

物によっては1/10くらい。

 

・規制なく単独行動ができる

どこに行こうがどんな写真を撮ろうが、あなたの自由!

ネット規制だってない!WiFi使い放題!

 

 

・チベット仏教の美術が味わえる

中国は文化大改革と称してあらゆるチベット美術を破壊した。

ネパールにはぴかぴかした僧院が今も建設され続けている。

 

 

・英語がわりと通じる

英語が通じないのは切実な問題になる。

観光地以外の中国では、英語が全く通じないこともあって不便だった。

その点、ネパール人は懸命に英語を勉強している。

高い年齢層の人でも、わりと流暢に英語で話してくれる人が多い。

 

 

・ほかの文化も楽しめる

ネパールではヒンドゥー教徒を信仰している人がとても多い。

観光もしやすい。

自称ガイドはそこらじゅうにいる。

 

 

 

 

ネパールにチベットを見出すデメリット

 

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道路中央に鎮座する牛様

ここで表題、「ネパールはチベットじゃない」に戻る。

そう、あくまでもネパールは異国の地なのだ。

ダライ・ラマ法王がインドに移ったのは60年前。

チベット人は法的には、いまだ”外国人”とされることも多い。

 

・ビジュアル的に浮く

ネパールの人々は掘りが深く、肌の色もこんがりしている。だからのっぺりしてて肌の色も違うわたしたちは、とにかく浮く。

中国だと、紛れられるからね。

 

・ネパール人がスゲー主張してくる

みんな商売熱心で、親しみやすい人たちだ。

とにかくうるせぇ。

わたしは静かにチベットを探したいのに!

 

彼らはなにしろお金がほしい。

中国人か韓国人か日本人でしょ、お金持ってるよね?という感じでとにかく、なんにしたって、お金を求めてくる。

 

あらゆる手を使ってわたしからお金をせびろうとする。

度が過ぎるので、旅の途中で嫌になって心を閉ざしてしまった。

 

お金がないと、生きられない。

たくさん考えさせられた。

 

もちろん、お金なんて関係ない、という人たちもいる。

 

 

・道路が悪い

基本はバスかタクシーでの長距離移動になる。

まぁ揺れる。

7時間バスで揺られたらもう地上では立っていられないくらい疲弊した。

 

遅延とかのトラブルをいとわなければ飛行機も出てるよ。

結構リーズナブルみたいだし、今度は飛行機で行ってみようかなぁ。

 

タクシーは地元民の2倍以上は要求される。

値切るのに疲れて、これも却下。

 

そんなこんなで徒歩の旅となる。

マスクは必須。

砂埃とガスが耐えられたものじゃない。

 

 

 

・生活水準は低い

水道水は飲んじゃダメ、一日一回は停電する。

いいホテルだったら大丈夫。

 

 

お金を出せば、だいたいの問題はクリアーできますね。

でも、チベット人が自分の地で、チベット仏教を信仰するあの姿を、ネパールで見ることは叶わない。

 

 

 

 

 

チベットが見たい?じゃあチベットに行こう。

チベットはチベットにあります。

どんな犠牲を払っても、チベットに本当に行きたければ、”チベット”に行くことをわたしは強くお勧めする。

今後どうなるかわからないし、ちょっと妥協してぜんぜん違うものを見るなんてもったいない。

わりとすんなり行けちゃいますよ。

 

 

もし、なにか疑問があれば、わたし(チベットしろうと)は全力であなたをサポートします。

 

 

なんか写真少ないな、と思った人は鋭い、鋭すぎる。

実はネパールで撮った写真を誤ってまるまる消去してしまったのだよ。

 

でも全然平気だよ。

全然気にしてないよ。

 

……ウウッ。ウワアアーーッ。

 

 

とはいえ、皆さんにあの景色を共有できないのは残念だ。

SNSでアップしていたナケナシの写真でこの気持ちをやりすごそう。

 

次回はもうちょっと短くまとめるぞ。おやすみなさい