現代チベットができるまで・日本人がチベットを知らない理由
チベットという国はない
チベットがどのあたりにあるのかは ↓ 前回ちらっと見た ↓
たしかにそこに存在しているのに、国がないとはこれイカに?
政治的には、チベットは中国の一部とされている。
中国の内戦が終結し、共産党が中華人民共和国を建国したときのこと…
1950年に、中国によるチベットへの侵攻が始まった。
どさくさ紛れ、ということかな。
「外国の勢力から解放する」という名目でチベットに進軍してきた
けど、当時チベットには外国人なんてほんの数人しかいなかった。
人民解放軍は40,000人、チベット国軍・義勇軍は8,000人。
兵の数が五分の一では勝ち目もない。
そこで諸外国へ助けを求めたが、地理的に遠いとか証拠がないとか理由をつけて、
どこにも取り合ってもらえなかった。
抵抗虚しく、1951年チベットは”一七条協定”により中国の一部にさせられた。
(世界がなぜそんな無慈悲な対応をとったのか、私はまだわからない。
追々、よく調べることにする。
チベット問題は歴史じゃなくて、今も続いている根深い話だ。)
戦争なんて世界中どこで起こってもおかしくないし、ヒトが争うのは本能を持っている証だと思う。
でも、だからといって好き勝手していいというわけじゃない。
なぜなら人は道徳と文明を持っているから。
もっともらしいことを言ったものの、わたしは正義の名のもとにチベット問題を語りたいわけではない。
好きなチベットの現状が、たまたまヒドイものだった、というだけである。
知ってしまったからには、動かないわけにはいかないでしょう。
チベットと日本のマスコミ
わたしはチベットが中国のうちにあることを去年知った。
そう、何も知らなかった。(今も大半のことを知らない)
思い立ってチベットに行こうと買ったガイドブックで読んだのだった。
ところであなたは、どのくらいチベットに馴染みがあるだろうか?
ここに来てくれるくらいだから、わたしよりも数段詳しいかもしれない。汗
まわりの反応をみると、「チベット?聞いたことあるけど、どんなとこ?」くらいの人が多い印象。
なにも不思議なことはない、日本のマスコミはチベット問題を取り上げないから、耳に入る機会が諸外国に比べてかなり少ないのだ。
日本のマスコミは、中国に不利益なチベット問題には触れないことになっている。
この理由については ↓ ココの記事 ↓ が最初にヒットした。
記事によると、”日中記者交換協定”により、日本は中国に不利なことを報道しないと決められているという。
一部の議員が、後先考えず日本を安売りして結んだものらしい。
無知の罪
日中記者交換協定を都知事が知らないのはオカシイにしても、市民にはあまり知られてないんじゃないかな。
国に期待するのは無駄なこと、という風潮は投票率にもあらわれている。
日本をどうにかしよう、なんて思うより、自分で情報を得ることのほうがお手軽で建設的だ。
テレビや新聞を利用してる若者なんてかつてに比べると非常に少ない。
わたしの家にもテレビはなく、新聞は読んだこともない(恥
いまはネットの時代。
世界中から情報が手に入る。不完全ながら翻訳機もある。
ネットを通じた新しい世界が、きっとあると信じているし、
わたしもその流れの一員になりたいと奮闘している。
あなたには本当のことを知る権利がある。
「マスコミが真実を伝えない」と不満を漏らすのは
「学校は何をすればいいのか教えてくれない」とむずかる大学生と同じだ。
わたしたちは自分の力で本当のことを知ることができる。
知った者には知った者なりの責任がある。
おっと、お前は知りすぎたようだ…
わたしもちゃんと勉強しよーっと。
それじゃ、おやすみなさい。
参考:『日本人が知らなかったチベットの真実』ペマ・ギャルポ 海竜社